「もうこんな人生嫌だっ!!」
「結婚して幸せな未来にタイムスリップしたい!」
「 …… 」
~見知らぬ天井~
ふと自分の手を見る
手はシワシワのヨレヨレ
おそらく75歳は超えているだろう
結婚して幸せになっている未来を思ってタイムスリップしたと思ったのに
この現状はなんだ、、、
死期が近いのを何となく感じる
だが、周りを見渡しても誰もいない
看取ってくれる、悲しんでくれるような人はいない
「僕はただ結婚したかっただけなのに」
「それすらも許されない人生だったのか」
気がつけば弱々しい声になっていた
「あんた、結婚したいのかい?」
隣から年老いた声が
「あぁ ……」
カーテンをズラすと、ヨボヨボのおばあちゃんがこちらを見ていた
「そんなに結婚したいのなら最後に私と結婚するかい?」
「結婚は俺の夢なんだ、、、」
手を伸ばす……………………
「ピーーー」